GVA TECH株式会社が主催する「士業の業種特化」をテーマとしたWebセミナーのレポートが公開されました。
IT業界に特化した藤井先生、ベンチャー業界に特化した山本先生と対談した際のレポートです。
- 医療業界に特化した理由
- 業界知識を身に着けるための方法
などについてお話ししました。
普段から仲良くさせてもらっている、藤井先生、山本先生とのパネルディスカッションだったので、話しているこちらもリラックスして議論できて、楽しかったですね。
後編については後日公開とのことです!
【セミナーレポート】業種特化の法律事務所の顧問獲得ノウハウを学ぶ〜IT業界・医療業界特化の先生に話を伺う〜(前編)
セミナー概要の解説
今回のセミナーは、スタートアップ企業の法律業務に特化しているGVA法律事務所の代表弁護士である山本俊弁護士、IT業界に特化している弁護士法人ファースト&タンデムスプリント法律事務所の代表弁護士である藤井総弁護士、そして医療業界に特化する当事務所の川﨑翔弁護士が特定の業種に特化することの背景やメリットを話し合いました。
前編では、以下の点について話しています。
- ①その業種に特化した「理由」
- ②最初の顧問先10社をどのように獲得したか
- ③業種を絞ることで得られる「メリット」
- ④業界特有の知識を身に着ける「方法」
当事務所の川﨑がどのようなことを話しているのか、簡単に概要をまとめさせていただきます。
①その業種に特化した「理由」
川﨑は実家が開業医だったため、子供の頃から病院が身近にありました。そのようなバックボーンから、開業医特有の問題点や悩み、困りごとをある程度理解し、医者ならではの価値観や物の考え方、大事にしていることもある程度把握できたといいます。
そのように、開業医であった父親の背中を見ている中で、診療しつつ病院を経営するドクターたちを支援したいという思いが高じていきました。
②最初の顧問先10社をどのように獲得したか
川﨑は、当初は、開業医である父親からの紹介や、医師会での講演で知り合った医師などで顧問先を開拓していきました。
③業種を絞ることで得られる「メリット」
まず、川﨑が業種を絞ることによるメリットを感じたのは、知り合いの業種特化を行っている弁護士に相談をしたときでした。
その弁護士に特化している業種に関する相談をしたところ、すぐに回答が返ってきたことから、業種特化によって業務効率が高まるということを実感したと語っています。
なお、その相談を受けた弁護士は、過去に同様の相談を受けた際の回答を探して回答を行ったと言っており、業種特化による知見の蓄積を実感したようです。
④業界特有の知識を身に着ける「方法」
川﨑は、医師である父と弟に、医療専門誌に掲載されている興味深い記事(法律系、トラブル系)のスクラップを依頼し、事例を収集していたといいます。また、業界特有の空気感や慣習は、弁護士資格を取得する前から、実家のクリニックで体感していたとのことでした。
川﨑は、医療業界という特殊な業界に特化するにあたって、以下のように語っています。
「暗黙知、空気感は触れていないとわからないと思っていたので、常に業界関係者に触れるようにしていました。
特化当初の見込み客は、ほとんど父からの紹介や関係者でしたが、『こいつわかってるな』と思ってもらうには共通言語で話せるというところが大切だと思っていました。
先生のところの電子カルテ、うちと一緒ですよとか、最近あの機材の不具合出ましたよねとか、くだらない話ができるところで、うまくやれていたのかなと」。
3人の弁護士が共通して話していたことは、業種に特化することでより質の高いリーガルサービスを提供することができるようになるということでした。
当事務所の川﨑も、今後より質の高いリーガルサービスを提供できるよう精進してまいりたいと思います。
以上