新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が解除されてから、しばらく経ちましたが、依然として油断できない状況が続いております。
緊急事態宣言解除の前後から、「感染防止への対応」「休業補償やリストラといった労務問題」「経営の立て直し」「クレーム対応」などを理由に、顧問契約のお問い合わせをいただいております(5月から本日までで、4件の顧問契約締結をいただいており、身が引き締まる思いです。)。
クリニックの顧問弁護士として、
- 相談しやすい環境の確保(チャットの利用)
- 素早いレスポンス
- 紛争に至る前の予防を中心としたアドバイス
を心掛け、クリニックの発展に寄与できるよう努力して参りたいと思います。
本ブログに関連する質問と回答・解説
Q. 医療機関・クリニックが顧問弁護士を新たに依頼するきっかけはどのようなものが多いですか
A. 色々なご相談がありますが、以下のようなご相談が多いです。
- 労務問題(解雇・残業代・パワハラ)。特に残業代は要注意です。
- クレーマー対策
- WEBサイト、SNSへの誹謗中傷の書き込みへの対応
- 個別指導への対応
- 患者さんの未払治療費の債権回収
- M&A
- 事業承継
Q. 医療機関・クリニックが顧問弁護士を変更するきっかけはどのようなものが多いですか。
A. 色々なパターンがありますが、次のようなパターンが多いです。
- 今の弁護士が医療機関・クリニックの問題に詳しくない。
- 回答が遅い
- 高齢なので変更したい。
- 相性が悪く相談しにくい。
Q. 顧問弁護士としてよくある相談はどのような相談ですか。
A. 様々な相談がありますが、以下の相談が多いです。
- 契約書の作成・チェック
- 労働問題
- 債権回収
- 不動産に関する問題
- クレーマー対策
- 風評被害
Q. 病院・医院のサポートの具体例を教えて下さい。
A. 病院・医院のトラブルのサポートのページをご覧ください。
Q. 医療機関のクレーム対応のこつを教えて下さい。
A.
- クレームについて、当方に非がある、患者に非がある、何ともいえないの3種類に分けて考えましょう。
- 当方に非がある場合には謝罪・補償をしましょう。
- 患者に非がある場合には毅然とした対応をとりましょう。
- ただし、医療機関の場合、患者に非がある場合、正論を真正面から伝えてしまい、患者と喧嘩になってしまう事案も比較的多いです。正しいことを伝えるときこそ、丁寧・謙虚に伝えるようにしましょう。
Q. 会社経営者向けの新型コロナウィルス情報を教えて下さい。
A. 厚生労働省の新型コロナウィルスに関するQ&A(企業の方向け)をご参照下さい。
Q. よつば総合法律事務所ではチャットはどのようなシステムを使っていますか。
A. チャットワークというビジネス用チャットを利用しています。
Q. 従業員に辞めてもらう時のこつを教えて下さい。
A.
- 会社から一方的に「こなくてもよい」ということは可能な限り避けましょう。「違法・不当な解雇」という扱いになり、多額の損害賠償請求が発生する可能性があります。
- 従業員とよく話し合い、最終的には退職届を作成してもらう「退職勧奨(たいしょくかんしょう)」という方法をお勧めします。
- 証拠がないと、解雇なのか従業員からの申出による退職なのかはっきりしないことがあります。退職届の作成をお勧めします。退職届が作成できない場合でも、メール、LINEその他証拠が残る資料で退職の意思がはっきりとわかるようにしましょう。
以上